―積極的に変化して経営されている印象ですが、企業診断を受けてみてどうでしたか?
濱田様:まず、地域に関して言えば、現実を突きつけられました。
「やばくない?」って思いました(笑)。
自分で見ているつもりで見えていない、見ようとしていない部分もあるから。
印象に残っているのは、「御社のホームであるみはる町は今後シュリンクしていくから、
みはる町を拠点に商圏を広げることを考えては?」と言われたことですね。
例えば2025年問題や2040年問題などを、それなりに危機感を持って見ていたつもりですが、
自分の生活が変わっているわけではなく実感がありませんでした。
地域データを見せられて、今後どうして行くべきかということを広く示してくれたから、先のことを考えられました。
毎日がんばって井戸を掘って水汲みしているんだけど、雨が降らないので井戸が空になりますよ、どうしますかってことです。これは大きかったです。
小さい企業の経営者は、みんな、これをやってもらうといいんじゃないかなと思います。
―みはる薬局としてはどうでしたか?
濱田様:「御社が見るべきライバルは地場ではなく地域の大手」とも言われましたね。
近隣エリアの加算取得やSNS活用状況、採用、その他情報をレポートにしてもらったんです。
実は、私、競合と思っている薬局ってそれまでなかったんですよ。
地場は競合ではないなぁと思ってはいたけれど、大手のことは十分に把握できていなかった。
資料で示してもらって、大手が思っていた以上に多く進出してきていることに驚きました。
彼らにとって魅力的な地域だなんて考えてもみませんでしたが、大手ってきっと、すごくマーケティングしているでしょう。
これだけどん欲に(エリアを)取りに来ているってことは……って意識するようになりましたね。